ショルダーボルト 段付きネジまたは段付きボルトとしても知られる、ネジ部分よりも直径が大きい滑らかな円筒形の肩を持つボルトです。これらは通常、座面が必要な場所や、機械の組み立て、金型や治具の製造などの回転用途に使用されます。ショルダーボルトは、正確な位置決めとサポートを提供することができ、機械装置に不可欠な締結具です。
ファスナー業界では、メートル法 (Metric) とアメリカン (Imperial) のショルダー ボルトは 2 つの異なる規格です。これらは、サイズ、ねじの設計、材料規格、適用分野などにおいて大きく異なります。以下に、これら 2 つのタイプのショルダーボルトの違いについて詳しく説明します。
寸法
メートルショルダーボルト
メートルボルトのサイズはミリメートル (mm) で測定され、一般的な仕様には M3、M4、M5、M6、M8、M10 などが含まれます。
メートルショルダーボルトのショルダー直径と長さは両方ともミリメートル単位です。ショルダー径は3mm～20mm、ショルダー長さは5mm～100mmです。
アメリカンショルダーボルト
アメリカのボルトのサイズはインチで測定されます。共通仕様は#4-40、#6-32、#8-32、1/4-20、5/16-18、3/8-16など。
アメリカンショルダーボルトの肩径と長さの基本単位はインチです。ショルダーの直径は 1/8 インチから 1 インチの範囲で、ショルダーの長さは 1/4 インチから 4 インチの範囲です。
ネジの設計
メートルショルダーボルト
メートルねじの設計基準はISO(国際標準化機構)規格に基づいています。一般的に使用される規格は、ISO 68-1、ISO 261、および ISO 262 です。
メートルねじのピッチ (隣り合う 2 本のねじ間の距離) はミリメートルで表されます。たとえば、M6x1.0 は、直径 6 mm、ピッチ 1.0 mm のボルトを表します。
アメリカンショルダーボルト
アメリカのねじの設計基準は ASME (米国機械学会) 基準に基づいており、一般的に使用されている基準は ASME B1.1 です。
アメリカのねじのピッチは、インチあたりのねじ山数 (TPI) で表されます。たとえば、1/4-20 は、直径 1/4 インチ、1 インチあたり 20 個のねじ山があることを意味します。
材料規格
メートルショルダーボルト
メートルボルトの材質規格はISOやDIN(ドイツ工業規格)などの国際規格に基づいています。一般的に使用される材料には、炭素鋼、ステンレス鋼、合金鋼などが含まれます。
一般的なメートル法によるショルダー ボルトの材料グレードには、8.8、10.9、12.9 などが含まれます。数値は、ボルトの引張強さと降伏強さを示します。
アメリカンショルダーボルト
米国製ボルトの材質規格はASTM（米国材料試験協会）規格に基づいています。一般的に使用される材料には、炭素鋼、ステンレス鋼、合金鋼などが含まれます。
米国の一般的なショルダーボルトの材料グレードには、グレード 2、グレード 5、グレード 8 などが含まれます。グレードは、ボルトの引張強さと降伏強さを示します。
応用分野
メートルショルダーボルト
メートルボルトは、ヨーロッパ、アジア、世界のほとんどの地域、特に機械製造、自動車産業、電子機器、その他の分野で広く使用されています。
高度な国際標準化が行われているため、メートルボルトは厳しい公差と高精度が必要な用途に適しています。
アメリカンショルダーボルト
アメリカ製のボルトは、北米、特に建設、航空宇宙、石油化学などの分野で広く使用されています。これらは、建設分野では構造的な接続や組み立てに使用され、航空宇宙分野では精密機器や機器の固定に使用されます。さらに、石油化学産業ではパイプラインと機器の接続に使用されており、信頼性の高いサポートと位置決めを提供して、効率的で安定した運用を保証します。
